裏面のいかにも怪しいネジの目隠しゴムを,精密マイナスドライバーで掘り起こします. 前側にも電池カバーを外したところにネジが二つありますが,写真省略. |
この隙間に精密マイナスドライバーを差し込んで二つに割ります. |
カメラおよび画像処理基板.右の正方形の半導体はマイコン.左のESMTの刻印が見えるものはSDRAMです. |
マイコンの型番はGeneralplusという会社のGPL32100Aというモノで,ググったら中国メーカーの製品のようです.動作電圧2.7~3.6V(ニッケル水素充電池だと安定動作するか微妙),32bit ARM7コア,RAMは16KB,最大96MHzで動作し,液晶コントローラ(まさに液晶付きです),MotionJPEGの処理機能付きということで,まさにこの製品にぴったり. 日本の電気技術者で聞いたこと人がある人は多くないでしょう(私もないです).このチップを採用するということ自体,中国メーカーにODM(デザイン委託)したことが強く連想されます.右上の金属の円柱が水晶振動子です.SDRAMの容量は64Mbit(8MB)です. |
マイコン基板裏面.黒いのがCMOSカメラ本体,そしてSDカードスロット.“CMOS BOARD”の文字が. |
下の黒いソケットがACアダプタからの電源,赤と黒の線が電池から.黒い樹脂のあるところ,マイコンが置けそうな基板パターンになっていますが……. 今回はもう片方の基板にマイコンが載りますから,おそらくマイコンと液晶表示器を組み合わせたリファレンス基板のデザインを流用した名残なのではないかと思います.基板右下あたりがDC-DCの電圧安定回路のようです. |
CMOSカメラ用の穴,中央に位置していないのがおわかりでしょうか. |
三脚用ねじ穴.中に入っているのは普通のナットと金属板です.低コストで必要十分な機構設計. |
設定を表示するための液晶表示器.右下に電極があります.これを―― |
――スイッチからの入力を与えるフレキシブルケーブルと,押さえることで接触させています.半田付けや,嵌合ソケットなし! よく見ると分かると思いますが,小さな穴が二つあって位置決めがぴったりできるようになっています.これでズレがないようになっています.低コストを考えてるなあ.故障するとしたら,ここからだと思います. |
光学ファインダー,これも両面から挟み込む形で固定されていて,かんたんに取れます. |
いかがでしたでしょうか.ざっと見たところ,製造原価は部品,実装,組み立てを含めても1500円ぐらいといったところでしょうか.金型の値段はちょっと分かりませんが…….金型・企画・開発(ハード・ソフト)を上乗せした原価でも高くて3000円ぐらいなのではないかと想像します.
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